小説

【BodyRulers小説】 私が痩せるまで <第1部>

「あれ、太った?」

大学を卒業して約十二年、私の体型は部活動をやっていた頃に比べかなり変わってしまった。。。
そんなときだった、高校の同窓会の招待状が家に届いた。。。同窓会に出席にするのは五年ぶり。

私はタンスの奥にしまってあったドレスを引っ張り出した。まだ大丈夫だろうとなんの不安もなくそのドレスを着ようとした。
私は今まで気づかなかった、そのドレスを最後に着た日から五年もたっているというのに…

『なんて醜い体なのだろう』

ファスナーは上がらず、二の腕はまるで水風船のように膨らんでいた。

その日、私は仕方なくフリマアプリでフリーサイズのドレスを購入することに決めた。
「お母さん、何色が良いと思う?」
「あまり膨張色じゃないほうがいいんじゃない?」

母親の言葉が妙に胸に刺さる。

「あまり暗めなのも良くないし、無難な色にしたらどう?」母親はそう言う。




私は携帯を開いたまま、自分の部屋に向かった。
机には高校時代、バレーボール部だったときの集合写真が今でも飾られている。

『あぁ、この時はみんなから可愛いって言われてたような』

私は母親の言うとおりに、無難なドレスを購入した。
1ヶ月もあるし、このドレスが入らなくなることなんてないだろうと思い、早くも2週間が過ぎる。




「ライン!」

高校のときのリーダー的存在の子からグループラインにメッセージが届く。
「みんな元気?再来週、みんなに会えることを楽しみにしてるよ」

「ライン!」

「久しぶり〜、みんな変わってないかな?私も楽しみです」
続々とラインにメッセージが溜まっていく。この前まで気にかけていた体型の事など忘れ、私もすぐ返信を送る。





それからグループラインでは旦那の話や、子どもの話など話題を変えながら盛り上がり、遂に同窓会の日。

私は楽しみで、高校時代、1番仲良かった希子との待ち合わせするのに1時間も早い電車に乗り、横浜駅に向かう。
時間もあることだし、高○屋で化粧品を見て時間を潰すことにした。

「ミキ〜!」

なんて懐かしい声だろう。私は、凄い嬉しくなって振り返った。

『希子だ。』

高校時代、みんなから評判が高く、試合には他校の男子生徒までが見に来るほどの美少女だった。
今も変わらず、可愛い顔しちゃって。



「あれ、太った?」

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